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こんにちは。いよいよ朝晩の寒さが身に染みる季節がやってきました。
感染対策に留意しながら、少しづつ外出される方もいらっしゃると思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
以前、「チャイは美味しいけど、牛乳はお腹の調子が悪くなるので困る。」というお客様がいらっしゃいました。
特に我々日本人の中には「牛乳があまり体質に合わない。」という人がいます。
そこで、今回は「どうして牛乳でお腹の調子が悪くなる人がいるのか?」と、「牛乳以外のおすすめ代替ミルク」についてご紹介します。
そもそも牛乳とは?どうしてお腹の調子が悪くなる人がいるのか?
- 牛乳:成分未調整の生乳
- 低脂肪牛乳:脂肪分を調整した生乳
- 加工乳:牛乳成分を増減、または乳糖を分解した物
- 乳飲料:乳由来成分に栄養添加物などを加えた物
学校給食でも飲まれている牛乳ですが、実は日本人の95%以上は乳糖不耐症、つまり乳糖を消化する酵素ラクターゼを持たない体質のため、下痢や腸にガスが溜まりやすくなる傾向があります。
現在海外においても、1才以下の子供に全ての乳製品を与えないことを、米国小児科学会が推奨しています。
日によって体調は異なりますので、ご自身の身体の調子に合わせて牛乳を選択すると良いでしょう。
体質的に牛乳に問題がない場合、牛乳とチャイはとても相性が良いミルクとなります。
ジャージ牛乳など、コクがあり濃厚なタイプの牛乳をチャイとブレンドすることで、より深みのあるチャイが堪能できます。
アカシカフェのチャイにおすすめのミルク
今回は、アカシカフェの「マサラチャイ」で豆乳・オーツ・アーモンド・ヤギ・ココナッツ・甘酒・飲むヨーグルトを、牛乳の代替え品として使用し、チャイを作りました。
個人的な感想になってしまいますが、ご参考までにご覧下さい。
(*体験者 チャイ好きな海外在住歴のある夫婦と10歳と5歳の男の子)
豆乳(ソイ)・大豆ミルク
豆乳は大豆をすりつぶした乳液状のもので、豆腐を固める前の汁です。
食物繊維はおからとして取り除かれるため、豆乳自体にはほぼありませんが、繊維がない分、身体に吸収されやすい傾向があります。 【特徴】
- 低エネルギー
- 低脂質
- 低糖質
- コレステロールゼロ
- 低GI値食品(血糖値を上げにくい食品) など
血対策に必須な非ヘム鉄や銅を多く含んでいます。
鉄分をより吸収させるには、ビタミンCを同時に摂取しましょう。
アカシカフェのチャイの茶葉や、ジンジャー、ブラックペッパーなどのスパイスにはビタミンCが含まれます。
同じくビタミンCが含まれるはちみつを、砂糖の代わりに使用するのがおすすめです。
【有効成分】
- 大豆たんぱく質
- イソフラボン など
チャイにおすすめ豆乳の種類
・無調整の濃い豆乳や大豆ミルク 豆乳には、無調整/調整/豆乳飲料があります。
大豆固形分が8%以上の無調整豆乳や、大豆を丸ごと使用した大豆ミルクは、大豆プロテインや大豆イソフラボンなどの栄養素が丸ごと摂取できるのでおすすめです。
豆乳・大豆ミルクとチャイの味わい チャイとブレンドする人が多い代替えミルクです。
やや、コクが少なくさっぱりしていて、甘みが少ない印象があります。
おすすめ度 ☆☆☆☆
オーツ(オート)ミルク
オーツミルクはオーツ麦と水から作られます。
自然な優しい甘みとクリーミーな味わいがあり、高い栄養素が人気です。
オーツ麦はオートミールやグラノーラの主成分としても有名です。
最近ではミルクの不活性食物繊維と、水溶性食物繊維のバランスの良さが注目されています。
【特徴】
- 食物繊維豊富
- コレステロールゼロ
- グルテンフリー など
- カルシウム
- タンパク質
- ビタミンB2
- ビタミンB12
- ビタミンD など
オーツミルクとチャイの味わい
今回の代替えミルクの中で一番美味しく、まろやかでクリーミー、マイルドな味わいがあり、チャイにベストマッチしました。
後味もさっぱりしていて、美味しく感じる人が多い、万人受けする味です。
おすすめ度 ☆☆☆☆☆
アーモンドミルク
アーモンドミルクは、アーモンドと水から作られます。中世にはイスラム圏とキリスト教圏において、牛乳の代替品として使用されていました。
アーモンドをそのまま食べるより、細胞壁を砕いてミルクにする事で、栄養素がより体内に吸収されます。
*アーモンドにアレルギーがある人は、アナフィラキシー反応が出る恐れがあるので、おすすめしません。
【特徴】
- 食物繊維豊富
- 低カロリー
- 低糖質
- 低飽和脂肪酸
- 高炭水化物
- コレステロールゼロ
- グルテンフリー
- 乳糖(ラクトース)ゼロ
- 低GI値食品(血糖値を上げにくい食品) など
- 豊富なビタミンE
- オレイン酸 など
アーモンドミルクとチャイの味わい
アーモンドの香りとチャイのスパイスを味わえます。甘みやコクはあまり感じられず、好みが分かれる味です。
飲んだ後にのどに少し渋みのような、粉のような印象が残りました。はちみつを使うのもおすすめです。
おすすめ度 ☆☆☆
ココナッツミルク
成熟したココヤシの内側の、白い固形胚乳と呼ばれる果実を絞ったものが、ココナッツミルクです。
ココナッツミルクには水分、ミルク分、オイル分が含まれ、オイル分を抽出した物がココナッツオイルです。
【特徴】
- 高脂質
- カロリーは200㎖で300カロリー程度
- 低糖質
- コレステロールゼロ など
とろみのある脂質が、たっぷり70%程含まれているので、カロリーが気になるところですが、ココナッツミルクは中鎖脂肪酸、つまり身体に脂肪分が蓄積されにくい成分が多いので、安心して使用できます。
ラウリン酸が持つ善玉コレステロールを増やす作用があり、コレステロール値の正常化も期待できます。
【有効成分】
- ラウリン酸
- 中鎖脂肪酸
- カリウム
- マグネシウム
- ナトリウム
- 鉄分
- ミネラル
- 葉酸
- ビタミンE、B1、B6
- ナイアシン など
ココナッツミルクとチャイの味わい
ココナッツミルクの独特な主張があるので、どちらかというと好みが分かれる味です。
とてもリッチなミルクなので、通常のチャイを作る分量で、ミルクを150㎖入れるとすると、50㎖~100㎖でも美味しくいただけます。
また、ココナッツミルクを使用すると満腹感がかなりあり、スイーツやお茶うけは不要な程の満足度が得られます。
おすすめ度
☆☆☆
ですが、ココナッツミルク50㎖に、オーツミルクもしくは、アーモンドミルク100㎖でチャイを作ると、とても美味しかったです。
この場合は☆☆☆☆☆でした。
ヤギミルク
ヤギミルクはヤギの母乳を絞ったもので、αS1カゼインという牛乳アレルギー反応の元になると言われる成分がほとんどありません。
ヤギミルクには独特の匂いがあり、好みが分かれますが、匂いさえクリアできれば身体にも良く、動物性ミルクとしても牛乳の代替えにおすすめです。
【特徴】
- αS1カゼインがほぼない
- 低カロリー
- 脂肪球が牛乳の1/6の大きさ など
脂肪球が小さいと、消化酵素の働きが活発になり、消化吸収を促進するので、下痢や腹痛を起こしにくくなります。
【有効成分】
- 中鎖脂肪酸
- タンパク質
- カルシウム
- シスチン(非必須アミノ酸)
- タウリン
- ビタミンB12
- ナイアシン
- ミネラル など
ヤギミルクとチャイの味わい
好みが分かれる味ではありますが、アカシカフェのチャイに入れると、ヤギミルク独特の臭いも、スパイスの1部になったかのようなスモーキーな香りに変わりました。
最初にヤギミルクの匂いを嗅がなければ、チャイの香りとマッチして気にならないですが、ヤギミルクの匂いをはじめに嗅いだら、匂いが鼻に残ってしまうので、ヤギ臭が気になりました。
ミルクを嗅がずにチャイを作るのがおすすめです。
牛乳に似たコクがあり美味しく味わえます。
おすすめ度 ☆☆☆☆
実験の結果、美味しくいただけなかったミルクの代替品
甘酒
甘みもあり麹など、身体に良いものが沢山入っているので実験しましたが、甘酒のインパクトが強すぎて、チャイが負けてしまう結果になりました。
美味しくなかったです。
ヨーグルトドリンク
分離しないように気を付けましたが、湯せんの段階で分離、味も酸っぱく、全然美味しくない、を通り越したもので大失敗でした。まとめ
今回は牛乳の代わりになるミルクを直接試飲して、実験しました。
結果、動物由来のヤギミルクは匂いの癖がありますが、チャイにすると飲める味でした。
オーツミルクは今回はじめて飲みましたが、とても美味しくて気に入りました。
牛乳以外で、ということでしたら、断然オーツミルクが一番です。
スタッフの家族全員が「美味しい!」とゴクゴク飲んでいたので、小さなお子様も、豆乳の味がちょっと、、という人にもイチオシの代替え品となります。
色々試したいなという人は、是非オーツミルクも試してみて下さいね。ホットひといき、アカシカフェのチャイをご堪能いただけますように!